「どこの解体業者にお願いすればいいのだろう…」そんなお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
解体業者は数多くあり、その中から信頼できる解体業者を選ぶのは難しいものです。
この記事では、有名な解体業者をランキング形式でご紹介。
併せて解体業者の選び方のポイントも詳しく解説します。
解体業者の選び方ポイントを理解することで、信頼できる解体業者と出会えるようになるでしょう。
有名な大規模解体業者ランキングTOP3
まずは解体業界でも大手の会社をご紹介しましょう。
純粋な解体業者ではありませんが、売上でみればゼネコンが大手企業となります。
売上高で見た場合のランキングは次のとおりです。
1位:大林組
解体工事を手掛けている会社として売上高一位は「株式会社大林組」です。
2020年3月期の決算で、売上高2兆730億円という数字を誇っています。
大林組では、中層ビルから超酵素ビルでの解体に適用できるキューブカット工法という独自技術をもち、粉塵を抑えより静かに安全な解体が可能です。
近年では、東京都中央区のディーアイシービルの解体工事などの豊富な実績もあります。
2位:鹿島建設
第二位は「鹿島建設株式会社」です。
売上高は1兆9,072億という実績があります。
鹿島建設では、独自の鹿島カットアンドダウン工法により、粉塵飛沫をおさえた効率的な解体工事が可能です。
3位:大成建設
「大成建設株式会社」が2020年売上1兆7,513億円で第3位となります。
大成建設では、周辺環境に配慮しながら超高層ビルの解体ができるテコレップ‐Lightシステムという独自の技術があります。
これにより短期で低コストの解体が実現でき、近年では旧グランドプリンスホテル赤坂の解体なども請け負っているのです。
上記の3社が大手解体業者となります。
しかし、上記3社は大型解体工事がメインの会社であり、個人の住宅解体は行っていません。
また、実際に解体業者に依頼する場合は売り上げや知名度だけで選ぶのはおすすめしません。
地域や解体目的によってもお勧めの解体業者は異なるため、条件に合わせて選ぶ必要があるでしょう。
【規模別】解体業者の分類
解体業者を規模別に分類すると、以下のようになるでしょう。
- ゼネコンなど大規模な解体業者
- ハウスメーカーや工務店など中規模の解体業者
- 地元企業など小規模な解体業者
それぞれ解説します。
ゼネコンなど大規模な解体業
最も大きな規模の解体業者が、ゼネコンなど社員数が50人~300人規模の解体業者です。
「50人くらいで大規模?」と感じるかもしれませんが、純粋に解体業に限ると大規模でもそこまで規模は大きくなりません。
基本的には、公共工事や地方の建設会社などの下請けをしている会社です。
解体の実績も豊富で、特に地域内の会社間での関連性が強いという特徴もあります。
専用の大型重機を所有しており、工場や倉庫などの鉄筋造りや大型建築物の解体をメインとしている会社がほとんどです。
そのため、個人の戸建て住宅など小規模の解体をしてくれるところはあまりないでしょう。
ハウスメーカーや工務店など中規模の解体業者
ハウスメーカーや工務店などの下請けを主にしているのが、中規模の解体業者です。
中規模の解体業者では、社員数は20人~30人くらいになります。
比較的設立から若い会社が多く、下請けだけでなく自社ホームページなどで積極的に仕事を獲得する会社も多いという特徴があります。
住宅解体用の小型重機を備え木造住宅の解体に熟練しており、個人の住宅や住宅周りの小規模の解体などを請け負ってくれるのが、この規模の会社でしょう。
地元企業など小規模な解体業者
ハウスメーカーなどの二次下請けや個人の住宅の解体などを請け負うのが、地元企業などの小規模解体業者です。
社員数も1人~10人以下というところがほとんどで、社長自ら解体作業をするということも珍しくはありません。
会社というよりも個人事業主として活動しているところも多いでしょう。
創業して間もない会社が多く、小規模の重機やトラックが数台ほどの備えしかないところも多いものです。
社長を含め社員数が少ないため、解体技術に大きなムラがあるという特徴もあります。
優れた解体技術を持った職人がいる会社から、解体経験があまりないという会社までピンキリといえるでしょう。
単に有名な解体業者ではなく一括見積もりで解体業者を選ぶべき3つの理由
解体工事となると、多くの費用が掛かるものです。
また、解体業者選びを失敗しると高額な費用が掛かるだけでなく、解体工事で近隣に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
そのため、解体業者選びは慎重にしなければなりません。
有名な解体業者なら大丈夫かというと、一概にそうとは言い切れないのです。
解体業者は単に有名な解体業者を選ぶのではなく、一括見積などで複数の解体業者から選ぶことが大事です。
一括見積もりで解体業者を選ぶとしては、次の3つがあります。
- 拠点から解体現場の距離が短いほど費用を安くしやすい
- 同じ解体業者でもタイミング次第で費用が異なる
- 相見積もりを取ることで実際に業者を見ながら比較できる
拠点から解体現場の距離が短いほど費用を安くしやすい
「有名な解体業者なら費用が安く済む」というわけではありません。
解体工事では、機材の搬入や廃材の搬出から廃棄が必要となるものです。
そのため、解体業者の拠点から解体現場の距離が長ければそれだけ費用が多くかかるのが一般的でしょう。
反対に、拠点から解体現場までの距離が短ければ費用を抑えられる可能性があります。
同じ解体業者でもタイミング次第で費用が異なる
同じ解体業者でも、解体を依頼するタイミングによっては費用が異なる場合があります。
特に繁忙期と閑散期では大きく費用が異なる場合があるので注意が必要でしょう。
解体業者では、一般的に12月~3月にかけて繁忙期とされています。
この時期は解体工事依頼がしにくいだけでなく、解体業者によっては休日出勤の発生や処理場のひっ迫で遠方まで運ばなくてならないなどで費用が高くなるのです。
以前依頼したことがあるといって、前回と同じ解体業者に依頼して時期によっては前回以上ということも珍しくはないでしょう。
一括見積もりでその都度相見積もりを取ることで、よりお得に業者に依頼しやすくなるのです。
相見積もりを取ることで実際に業者を見ながら比較できる
一つの業者だけで見積もりをとっても、素人にはそれが適正な価格なのかが判断できないものです。
また、ネットの情報だけで業者を選ぶと、思わぬ追加費用の発生などでトラブルに発展する可能性もあるでしょう。
一括見積で、複数の業者から相見積もりをとり、比較しながら検討し慎重に業者選びをすることが大事なのです。
信頼できる解体業者の選び方10選
ここでは、信頼できる解体業社の選び方のポイントを紹介します。
解体業者の選び方については、以下の記事も参考にしてください。
>>内部リンク(解体業者ランキング)
一式見積もり形式でない解体業者
昔ながらの解体御者の場合、手書きの見積書で提示される場合があります。
手書き見積もりでも問題ありませんが、作業効率を考えるとあまり効率的ではありません。
そのような風習のある業者では、他の業務も効率が悪く、諸経費などが嵩む恐れがあります。
また、手書きの場合「一式○○円」と、内容の詳細がない見積もりが出てくる場合があります。
優良な業者であれば、細かい項目についても見積もりを作ってくれるものです。
見積書の項目や書式にも注意して業者を選ぶとよいでしょう。
インターネットに精通している解体業者
解体業者の担当者の年齢によっては、メールが使えないということもあります。
担当者レベルでメールが使えないのは仕方ないかもしれませんが、そもそも会社の問い合わせがメールに対応していないのは注意が必要でしょう。
電話などの口頭だけでのやり取りでは、後々言った・言わないという事態にも発展しかねません。
やり取りは文面として残しておくほうが安心できるので、少なくともメールが使えない解体業者は避けるほうがよいでしょう。
何事も契約前提で動いてくれる解体業者
解体工事は、依頼側と請負側の契約となります。
しかし、業者によっては契約という概念があまりなく、契約書なしで工事に取り掛かったりする場合もあるのです。
その場合は、思わぬ追加費用が発生しても、契約書を交わしていないので業者の言い値を支払うしかありません。
何かあったときに大きな問題にならないよう書面で契約することが大事です。
「契約」ということを前提で請け負ってくれる解体業者なら、後々のトラブルを避けられるでしょう。
最低限のルールを守れる解体業者
解体の技術も大事ですが、職人のモラルやマナーも作業の上では大事なことです。
職人が最低限のルールを守れる会社は、職人の腕も信頼でき会社の管理体制も整っている可能性があるでしょう。
不法投棄しない
解体後の廃棄物の処理費用は年々高騰しているものです。
解体業者としてはこの処理費用は痛い出費でもあります。
そのため、不法投棄してしまう解体業者も後を絶たないのが現状なのです。
しかし、利益のために不法投棄をしているような会社は信頼できるものではありません。
廃棄物が適切に処分された証明書を発行しない・保管していないような会社は注意が必要でしょう。
ヘルメットをかぶる
ヘルメットをかぶらずに解体作業をする職人もいるので、そのような会社は注意が必要でしょう。
「暑いから」「かっこわるい」「一人前でないみたい」などといって自分勝手な理由でヘルメットをかぶらない職人やそのような職人を放置している管理体制には問題があるといえます。
同様に、作業中に喫煙をしているのも問題でしょう。
安全管理や職人管理ができていない会社はあまりおすすめできません。
飲酒運転しない
当たり前のことですが、飲酒運手をするような職人のいる会社は選ぶべきではありません。
昼間や休憩時間に飲酒という前時代的な風習が残っている解体業者もいるものです。
反対に、現在では作業前の飲酒チェックをしている会社もあります。
解体の許可を取っている解体業者
解体工事を行うには、建築業許可証が必要になります。
建築業許可証がない場合でも解体工事は可能ですが、その場合は解体工事業登録が必要となり、500万円未満の工事しか請け負えません。
そのため、解体業者は建築業許可証か解体工事事業登録のどちらかを有しているものです。
依頼の際には、それらの提示をうけて無許可業者でないことを確認しましょう。
また、許可業者かどうかは自治体に問い合わせることでも確認できます。
解体業者の登録については以下記事で詳しく解説しています。
解体工事業を行う場合には、「建設業の許可」を受けるか「解体工事業の登録」をしなければなりません。要件を満たさずに許可なしで解体工事を行っていると、罰則が適用される可能性もあります。どのようなケースでどういった許認可が必要なの[…]
工事保険に加入している
解体工事は、常に事故やトラブルと隣り合わせでもあります。
特に解体工事では、車両事故やケガ・近隣住宅への被害などの可能性もあるものです。
それらのトラブルへの備えとして、建築業者は工事保険に加入するのが一般的でしょう。
しかし、解体業者は事故率の高さから建築業者向け保険の対象外となっています。
そのため、保険未加入という業者も存在するのです。
安全意識の高い会社であれば、トラブルの備えとして保険に入っているので、業者選びのポイントとするとよいでしょう。
追加工事などの取り決めがある解体業者
解体工事では、思わぬ追加費用が発生することがあります。
工事の途中で地中に埋設物がある場合など、見積もり以外の費用が発生する事態もあるでしょう。
その場合に、勝手に工事を進めるのではなく依頼主の許可を得て工事を進めてくれる会社が選ぶ必要があります。
追加工事が発生した場合の対応についても、事前に確認するとよいでしょう。
解体の見積もりが安すぎない解体業者
解体費用の安さを売りにした業者の多く存在します。
一括見積をする以上、少しでも安い業者に依頼したいものですが、あまりにも安すぎる業者は注意が必要です。
解体工事には、人件費や廃棄物の処理費用などが掛かるため、ある程度の相場があります。
相場に対してあまりに安すぎる見積もりの場合、何かしらの手抜きや不正がある可能性があるのです。
不法投棄などでコストを削っているという業者も実在するのが現状です。
不法投棄の場合は、基本的には業者の責任になります。
しかし、依頼主が不法投棄の事実を知っていて依頼した場合は責任を追及される可能性もあるのです。
廃棄物の処理については、マニュフェストと呼ばれる適正に処理されたか確認する書類があります。
マニュフェストがない会社は注意が必要でしょう。
また、安い見積もりを提示して、後々追加料金がかかって結局高額になるということもあります。
安ければいいではなく、安すぎる見積もりには注意しましょう。
担当者が丁寧に対応してくれる解体業者
担当者の振る舞いは、そのまま会社の評価につながるものです。
急な電話でもすぐに折り返してくれる、要望に親身になってもらえるなど担当者が信頼できるかどうかも大事なポイントとなります。
反対に、尊大な態度をとられるや質問に答えてくれないなど担当者の対応に不信感がある場合は、その会社は避けたほうがよいでしょう。
また、担当者の服装が乱れている、事務所の所在地が明確でないという場合もあまりおすすめできません。
家屋解体なら家屋解体を専門とする解体業者
解体業者といっても、その専門はさまざまあります。
ビルや工場などの大型建築の解体を得意としている会社や小規模の解体が得意な会社など、専門分野が異なるものです。
解体業者は、得意な専門分野に対しての重機や技術を持っているので、例えばビル解体がメインの会社に住宅の解体はあまり向きません。
解体目的に合った解体業者を選ぶ必要があるでしょう。
近隣への対応をしっかりしてくれる解体業者
解体工事では、振動や騒音など近隣にも何かしら迷惑の掛かるものです。
また、昼休み時に隣の住宅の敷地で休憩してトラブルに発展するということもあります。
解体工事前には近隣へのあいさつなど事前の対応や、工事期間中は近隣への配慮が必要になります。
依頼主と同行するか、解体業者自らそれらのあいさつや近隣対応をしてくれる業者なら、近隣とのトラブルを回避できるものです。
事前に解体業者に近隣への対応についても確認するとよいでしょう。
まとめ
解体業者のランキングから解体業者選びのポイントまでお伝えしました。
解体業者選びは地域や解体目的に合わせて選ぶ必要があり、単に有名なだけで選ぶのは注意が必要です。
選び方にはいくつかのポイントがあるので、一括見積で複数社を比較検討することが大事です。
この記事を参考に、業者選びのポイントを押さえて慎重に信頼できる解体業者を選ぶとよいでしょう。
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