筑後市では現在、空き家率が12.14%(2,690戸)となっており、空き家の管理や解体を検討する必要がある状況です。空き家を放置すると老朽化が進み、倒壊リスクや維持管理の負担増加につながることがあります。
しかし、「解体費用はいくらかかるのか」「補助金は利用できるのか」といった判断材料が分かりにくいと感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、筑後市の空き家の現状、解体費用の相場、補助金制度を具体的な数値をもとに整理し、解体を検討する際の判断に役立つ情報を分かりやすく解説します。
筑後市は今「空き家」が増えている?
筑後市では、住宅総数に対して一定数の空き家が存在しており、所有者にとっては今後の管理や解体を検討する必要がある状況です。
空き家は使用されないまま放置されると老朽化が進み、維持管理の負担が増えていきます。
まずは、筑後市の空き家の現状を数値で確認していきましょう。
最新の空き家率データ
筑後市の空き家状況は、以下のとおりです。
| 項目 | 筑後市 |
|---|---|
| 空き家率 | 12.14% |
| 空き家数 | 2,690戸 |
| 放置空き家率 | 5.91% |
| 放置空き家数 | 1,310戸 |
| 住宅総数 | 22,160戸 |
筑後市では、住宅総数22,160戸のうち、2,690戸が空き家となっています。
これは、約8戸に1戸が空き家という状況です。
また、放置空き家も1,310戸あり、今後使用予定がない住宅については、管理や解体を検討する必要があります。
なぜ空き家が増えているのか
筑後市で空き家が増えている背景には、住宅総数に対して一定数の空き家が存在している現状があります。空き家は使用されないまま残ることで、年々蓄積していく傾向があります。
筑後市では、空き家2,690戸のうち、1,310戸が放置空き家とされており、空き家の中でも活用されていない住宅が一定数存在しています。
これは、今後も管理や活用の判断が必要な住宅があることを示しています。
空き家の状況として、次のような住宅が含まれます。
- 現在、居住者がいない住宅
- 今後の使用予定が決まっていない住宅
- 活用や売却などの判断が行われていない住宅
空き家は放置するほど老朽化が進み、維持管理の負担が大きくなる可能性があります。そのため、使用予定がない場合は、解体を含めた対応を検討することが重要になります。
筑後市の補助金制度
筑後市では、老朽化した空き家の解体を促進するため、解体費用の一部を補助する制度が設けられています。
補助金を活用することで、解体にかかる費用負担を軽減できる可能性があります。
ただし、申請条件や受付期間が定められているため、事前に確認することが重要です。
福岡県 筑後市 の補助金情報
老朽危険家屋等除却促進事業補助金
| 事業・条令名 | 老朽危険家屋等除却促進事業補助金 |
|---|---|
| 制度の概要 | 筑後市では、市民の安全・安心の確保と住環境の改善及び良好な景観の維持を図るため、筑後市内において使用されず、適正に管理されていない老朽危険家屋等を解体する人に対し、その工事費用を補助します。 |
| 対象申請者 | 次の全てに該当する人を対象者とします。 ・老朽危険家屋等の所有者または所有者の相続人関係者 ・市税等を滞納していない者 ・老朽危険家屋等の所有者が法人でないこと ・暴力団員または暴力団と密接な関係がない者 ・補助を受ける目的で故意に建築物を破損させた者でない者 ・補助事業完了後に当該敷地を筑後市空き家バンクに登録する者または利活用を図る者 |
| 対象建築物の概要 | 次の全てに該当する物を補助対象とします。 ・周辺の住環境を悪化させ適正に管理されていない木造、軽量鉄骨造等で本市が定める老朽危険家屋等の判定基準による点数が一定以上である建築物(申請前に事前調査を受けていただきます) ・居住の用に供していた空き家(店舗・倉庫・車庫などの単独建築物は対象外) ・所有権以外の権利が設定されていない建築物(権利を有する者から承諾を得たものを除く) ・国、地方公共団体、独立行政法人等が所有権を有していない建築物 ・公共事業に伴う移転、建替え、その他の補償の対象となっていない建築物 |
| 補助金額概要 | ・補助の対象となる費用は、老朽危険家屋等の除却及び処分に要する費用とする。 ・補助金の額は、補助対象となる経費の額の2分の1の額とし、50万円を限度とする。補助金の額に1,000円未満の端数が生じたときは、これを切り捨てるものとする。 ・補助金の交付は、同一敷地において1回限りとし、当該敷地内に老朽危険家屋等が複数存在する場合は、同一の補助事業により当該老朽危険家屋等の全てを除却しなければならない。 |
| 定員 | 無し |
| 業者指定 | 無し |
| 問い合わせ先 | 総務部防災安全課防災安全担当 |
木造戸建て住宅性能向上改修補助事業(建替え等に伴う除却工事)
| 事業・条令名 | 木造戸建て住宅性能向上改修補助事業(建替え等に伴う除却工事) |
|---|---|
| 制度の概要 | 筑後市では災害に強いまちづくりの推進に向けて、「筑後市木造戸建て住宅性能向上改修補助金交付要綱」を制定しました。平成26年9月1日から木造戸建て住宅の耐震改修の実施に要する費用の一部に補助金を交付します。 また、令和7年度より、住宅性能向上改修工事の他に建替え等に伴う除却工事費用に補助金を交付するよう拡大しています。 |
| 対象申請者 | 次に掲げるすべての要件を満たす方が対象となります。 ・この要綱による補助金の交付を過去に受けたことがない者。 ・市税(筑後市税条例(昭和29年条例第22号)第3条に規定する税目のことをいう。)又は国民健康保険税を滞納していない者(同一世帯者を含む。)。 ・暴力団員(注2)でない者(同一世帯者を含む。)。 ・暴力団員と密接な関係を有しない者(同一世帯者を含む。)。 (注2)「暴力団員」とは、暴排条例第2条第2号に規定する暴力団員をいう。 |
| 対象建築物の概要 | 次に掲げるすべての要件を満たすものが対象となります。 ・市内に存在すること。 ・昭和56年5月31日以前に建築又は工事着工したものであること(昭和56年6月1日以後に増築等を行ったものを含む。)。 ・耐震診断(注1)の結果、上部構造評点が1.0未満である木造戸建て住宅であること。 ・この要綱による補助金の交付を過去に受けていないこと。 ・自己の居住の用に供する住宅であること。除却工事の場合は既に居住している住宅であること。 ・耐震改修工事により建築基準法(昭和25年法律第201号)及び関係法令の規定に違反するものでないこと。 ・除却工事のについては、所有権以外の権利が設定されていないこと。また公共事業に伴う移転、建替えその他の補償の対象となっていないこと。 (注1)「耐震診断」とは、一般財団法人日本建築防災協会による「木造住宅の耐震診断と補強方法」の一般診断法の基準に基づき、建築士法(昭和25年法律第202号)第2条に規定する建築士が、住宅の地震に対する安全性を評価することをいう。 補助金申請する場合、まず耐震診断を受けて住宅の耐震化を確認することが必要となります。 性能向上改修工事の申請には耐震改修工事は必須です。省エネ改修工事のみの申請はできません。 |
| 補助金額概要 | 【建替え等に伴う除却工事】 住宅の解体及び撤去に要する額と耐震改修工事に要する額のいずれか低い方の23%に相当する額で、上限額は1件あたり30万円を上限とします。(1,000円未満の端数は切り捨てた額。) |
| 定員 | 有り |
| 業者指定 | 無し |
| 問い合わせ先 | 建設経済部都市対策課建築・住宅担当 |
ブロック塀等撤去費補助金
| 事業・条令名 | ブロック塀等撤去費補助金 |
|---|---|
| 定員 | 無し |
| 業者指定 | 無し |
筑後市の解体費用相場はいくら?
解体費用は建物の構造や立地条件によって変動しますが、あらかじめ目安を把握しておくことで予算の判断がしやすくなります。
特に木造・鉄骨造・RC造では坪単価が異なるため、同じ30坪の住宅でも解体費用に差が生じます。
筑後市で解体を検討する際は、まず構造ごとの費用目安を確認しておきましょう。
建物の構造別にみた費用目安
筑後市における解体費用の目安は、以下のとおりです(30坪換算)。
| 項目 | 木造 | 鉄骨造 | RC造 |
|---|---|---|---|
| 坪単価 | 4.9万円 | 6.0〜7.0万円 | 7.5〜9.0万円 |
| 30坪の解体費用 | 約147万円 | 約180〜210万円 | 約225〜270万円 |
木造住宅の場合、30坪で約147万円が目安となります。
鉄骨造は約180〜210万円、RC造は約225〜270万円と、構造が強固になるほど解体費用は高くなります。
解体費用は建物の構造によって大きく異なるため、まずは自宅の構造を確認し、概算の費用目安を把握しておくことが重要です。
費用が高くなる・安くなるケース
解体費用は建物の構造だけでなく、敷地条件や建物の状態によっても変動します。
同じ30坪の住宅でも、条件によって解体費用に差が生じるため、事前に確認しておくことが重要です。
| 費用が安くなるケース | 費用が高くなるケース |
|---|---|
| 前面道路が広く、重機が使用できる | 前面道路が狭く、手作業が必要になる |
| 建物内が整理されており残置物が少ない | 家具や廃材などの残置物が多い |
| 平屋など構造がシンプル | 2階建て以上で解体工程が増える |
| 隣家との距離があり作業しやすい | 隣家との距離が近く養生が増える |
| 整形地で重機搬入が容易 | 狭小地や変形地で作業効率が低下 |
特に、重機が使用できるかどうかは解体費用に大きく影響します。
重機が使える場合は作業効率が高まり、費用を抑えやすくなります。
一方で、手作業が増える場合は人件費が増加し、解体費用も高くなる傾向があります。
解体工事価格は上昇傾向
木造住宅の解体費用は、ここ数年で全国的に上昇しています。
下記グラフでは、各年度の平均的な傾向をもとに算出した概算値を示しており、実際の費用は、建物の構造・立地・工事条件などによって大きく変動するため、あくまで目安として参考にしてください。
また、自治体の補助金を活用することで、実際の自己負担額が軽減できるケースもあります。
正確な費用を知りたい場合は、早めの見積り依頼を行うのがおすすめです。
概算シミュレーター
該当市区町村を選択すると、補助金を含めたおおよその解体工事費用が分かります。
このシミュレーターは、あくまで目安を知るためのツールです。
実際の費用は建物の構造や立地条件などによって変わるため、正確な金額を知りたい方は見積もりを依頼するのがおすすめです。
解体費用を抑えるポイント
解体費用は建物の条件や業者によって差が出るため、事前の準備や見積の取り方によって費用を抑えることが可能です。
特に、複数の業者から見積を取得し、内容を比較することが重要になります。
相見積もりの重要性
解体費用を適正な価格で進めるためには、複数の業者から見積を取得して比較することが重要です。
1社のみの見積では、その金額が相場と比較して適正か判断することが難しくなります。
見積を比較する際は、以下の項目を確認しましょう。
| チェック項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 坪単価 | 解体費用が相場と大きく異ならないか確認するため |
| 解体工事費 | 基本工事費が適正か判断するため |
| 廃材処分費 | 処分費が含まれているか確認するため |
| 重機使用費 | 追加費用の有無を確認するため |
| 養生費 | 近隣対策費用が含まれているか確認するため |
| 諸経費 | 不明確な費用が含まれていないか確認するため |
複数の見積を比較することで、解体費用の相場を把握し、適正な価格で解体工事を進めることができます。
業者選びの注意点
解体工事を安全かつ適正に進めるためには、金額だけでなく、許可の有無や対応内容も確認することが重要です。
適切な業者を選ぶことで、追加費用やトラブルを防ぎながら解体工事を進めることができます。
| 確認項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 解体工事業登録または建設業許可 | 無許可業者による違法工事を避けるため |
| 見積内容が詳細に記載されている | 追加費用の発生を防ぐため |
| 現地調査を実施している | 正確な見積を出すため |
| 廃材処分方法が明確 | 不法投棄などのトラブルを防ぐため |
| 近隣対応の説明がある | 工事中の近隣トラブルを防ぐため |
解体工事は建物の取り壊しだけでなく、廃材処分や近隣への配慮も含まれます。
許可を持ち、見積内容や工事内容を明確に説明できる業者を選ぶことが、安心して解体を進めるための重要なポイントです。
まとめ:空き家対策と補助金で解体を前向きに
筑後市では、住宅総数22,160戸のうち2,690戸が空き家となっており、空き家率は12.14%です。さらに、放置空き家は1,310戸あり、今後使用予定がない住宅については、管理や解体を検討する必要があります。
解体費用の目安は、30坪の場合で以下のとおりです。
- 木造:約147万円
- 鉄骨造:約180〜210万円
- RC造:約225〜270万円
また、筑後市では空き家の解体に対する補助金制度が利用できる場合があり、解体費用の負担を軽減できる可能性があります。ただし、補助金は必ず工事前に申請する必要があり、予算上限に達すると受付が終了するため、早めの確認が重要です。
解体費用は条件によって変動するため、複数の業者から見積を取得し、内容を比較することで適正な費用を把握することができます。
- 筑後市では約8戸に1戸が空き家となっている
- 解体費用は147万〜270万円が目安
- 補助金を活用することで費用負担を抑えられる可能性がある
- 相見積もりにより適正価格で解体を進めることができる
空き家は放置するほど老朽化が進み、管理の負担も増えていきます。補助金の確認や見積比較を行いながら、解体について早めに検討することが重要です。
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