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解体工事でよくある7つの事故をご紹介!施主の責任と併せて解説

解体工事を検討されている方の中には、プロに頼むのだから事故など起こらないと考えている方が大半ではないでしょうか。

しかし、過去の事例を見ても分かる通り、実際に事故は起こっており、中には痛ましい被害に発展しているケースもあります。

こうした事故を起こしてしまわないためにも、施主の側でもどのような事故が起こる可能性があるのか知っておくことは大切なことだといえるでしょう。

本記事では、解体工事を検討されている方に向けて、よくある解体工事中の事故や対策などお伝えしていきます。

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解体工事で起こりやすい7つの事故

解体工事で起こりやすい事故にはどのようなものがあるのでしょうか?

ここでは、よくある解体工事中の事故を7つ紹介していきます。

具体的には、以下の7つです。

  • 作業員が足場から落ちる
  • アスベストが飛散する
  • 外壁が倒れる
  • 足場が崩れる
  • 重機や工事車両による交通事故が起こる
  • 隣接する住宅を壊す
  • ガスが爆発する

作業員が足場から落ちる

解体工事では、工事に入る前に建物の周りに足場を設置しますが、足場での作業中に作業員が転落してしまう事故が発生するケースがあります。

単純な転落事故で、本人に大きなケガが残らないようであればそう大きな問題にはならないでしょう。

一方、本人が死亡してしまうようなケースや、転落した先に他の人がいたようなケースでは、大きな事故になってしまう可能性があります。

 

そもそも作業員は足場での作業に熟練しており、転落してしまうということは、作業により疲労が積み重なっていることが考えられます。

そうしたケースでは、他の作業員も同じように転落してしまう可能性を考慮して、一旦工事がストップすることもある点に注意が必要です。

アスベストが飛散する

古い建物の解体工事では、しっかり調査せずに解体したことなどが原因で、解体工事中、周辺にアスベストを飛散させてしまうケースがあります。

アスベストは、昔の建物にはよく使われていましたが、人体に有害ということで法改正が行われ、現在の建物では使われていません。

また、解体業者は解体対象の建物にアスベストが含まれているかどうかは、解体工事前に調査したり施主から図面の提供を受けるなどして確認したりします。

こうした確認がしっかり行われなかったり、確認したものの予想に反してアスベストが飛散したりしてすることがあるのです。

もちろん、アスベストは有害な物質なので、飛散すると近隣に大きな損害を与えてしまう可能性があります。

外壁が倒れる

解体工事中に外壁が倒れてしまうことも考えられるでしょう。

通常、外壁は建物躯体に固定されていますが、解体工事中は不安定な状態になってしまうことがあります。

途中で倒れてしまわないよう、ワイヤーなどで固定して工事を行いますが、固定が十分でなかったり、そもそも固定していなかったりして事故につながってしまうのです。

外壁が倒れた先に、誰もいなければ問題ありませんが、解体工事業者や、第三者がいた場合には大きな事故に発展してしまう可能性が高いでしょう。

足場が崩れる

解体工事に際して設置した足場がしっかり固定されず、強風などが原因で倒れてしまうケースです。

特に高い建物になると設置する足場も高くする必要があり、高ければ高いほど強風時のリスクは高くなってしまうでしょう。

足場が崩れた先に誰もいなければいいですが、作業員や通行中の第三者がいるケースでは大事故につながる可能性があります。

重機や工事車両による交通事故が起こる

解体工事に重機を使ったり、作業員の方が現場に入るための自動車で移動したりしますが、こうした重機や自動車で交通事故を起こしてしまうケースがあります。

特に、狭い道路の先にある建物を解体するようなケースでは、こうした事故が起こりやすくなるといえるでしょう。

特に解体工事では重量の大きいクレーンカーやショベルカーなどを使うこともあり、こうした重機で交通事故を起こすと甚大な被害を及ぼす可能性が高いです。

隣接する住宅を壊す

足場の崩落や重機の運転を誤ってしまったことなどを原因として、隣接する住宅を壊してしまうケースがあります。

特にブロック塀やフェンスは敷地に接しているのが一般的で、ちょっとしたことで破損につながってしまいやすいでしょう。

ガスが爆発する

解体工事中にガス管を破損するなどして、建物内にガスが充満し、そこで煙草を吸うなどして引火すると大爆発につながる可能性があります。

通常、解体工事前にはガスや電気などのライフラインは停止の要請をしますが、こうした手続きを失念するなどして事故が起こされるのです。

ガス爆発につながると、現場にいる作業員はもちろん、隣接する住宅に被害を与えたり、場合によっては隣接する住宅の中にいる人や近隣を通行する人に怪我をさせたりしてしまうことも考えられるでしょう。

実際にあった解体工事中の3つの事故事例

ここでは、実際にあった解体工事中の事故事例を3つご紹介していきたいと思います。

外壁の崩落

最初にご紹介するのは、8階建ての建物の解体工事で起こった外壁の崩落事故です。

この事故では、ワイヤーで外壁を固定する前に鉄筋を切断したことが原因で外壁が崩落してしまいました。

結果として、作業員2名が墜落死してしまった他、信号待ちの自動車に乗っていた4名の方の内、2名が死亡する大きな事故につながってしまっています。

 

なお、外壁の崩落事故はこれ以外にも複数起こっており、死者を出しています。

金属製パイプの落下事故

足場以外にも金属製パイプが落ちてしまった事故もあります。

この事故では、木造2階建て建物の解体工事中に、足場の金属製パイプがJRの線路下に落下してしまったものです。

死亡事故などには至らなかったものの、JR線24本が運休する事態となりました。

アスベストを除去せずに解体工事

最後にご紹介するのはアスベストを除去せずに解体工事を行った事例です。

この事故では、9階建てのホテルの解体工事において、アスベストを除去せずに工事を行っていたことが判明したものです。

アスベストは周辺に飛散し、ホテルの敷地境界において基準地を上回るアスベストが検出されています。

解体工事中の事故で考えられる施主の被害は?

解体工事の結果、事故につながってしまった場合、施主は何らかの責任を負わなければならないのでしょうか?

解体工事中の事故で施主が負う被害について見ていきたいと思います。

施主が損害賠償責任等負う必要はない

解体工事中の事故で作業員や近隣の人に被害が及んだとしても、施主がその責任を負わないといけないことはありません。

基本的に、解体工事中の事故は解体業者が責任を負うことになるでしょう。

実際には、解体工事中に事故が起こってしまった場合、解体業者が加入している保険から負担されることになるでしょう。

 

もちろん、施主に事故の責任がある場合は別ですが、そうでない場合には施主が責任を負う必要はありません

工事が遅れてしまう可能性がある

一方、施主の被害として考えられることとして工事が遅延してしまうことが考えられます。

解体工事中の事故で、解体業者は人員が欠員したり、事故処理に時間を取られてしまったりする可能性があるからです。

例えば、それまで5人でやっていた工程を、事故が原因で欠員が出て、4人で実施しないといけなくなった場合、単純に1.25倍の工期がかかってしまう可能性があります。

また、事故により近隣の人や通行人にケガを負わせてしまった場合では、被害者がいることもあり、すぐに工事を再開できないことも多いはずです。

具体的にどのくらいの遅延が発生するかはケースバイケースといえますが、場合によっては工事が大きく遅れてしまう可能性があることも覚悟しなければなりません。

解体工事で事故を発生させないために施主ができること

実際に解体工事を行うのは解体業者ということもあり、施主にできることにも限りがありますが、それでも事前に注意することはできます。

具体的には、以下のようなものです。

  • 信頼できる業者を選ぶ
  • 無理な注文をしない

信頼できる業者を選ぶ

まずは信頼できる業者を選ぶことを意識しましょう。

解体工事のよくある事故を見ても分かる通り、事故は解体業者の不注意などが原因で引き起こされることが多いです。

解体業者を選ぶときは、単に見積もりを比較するだけでなく、過去の実績がしっかりしているかや、丁寧に対応してくれるかなど、信頼できる業者かをよく見極めることが大切です。

解体業者の探し方・選ぶ際の注意点に関しては以下の記事を参考にしてください。

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工期を詰めてもらうなど無理なお願いはしない

解体業者に解体をお願いする際、工期を詰めてもらうなど無理なお願いをしないこともポイントです。

場合によっては、解体を急いでいて、「○○日までに解体を終わらせて欲しい」といったケースもあるでしょう。

しかし、急いでいるからといって業者の見積もりより極端に工期を短くするよう交渉することは止めておきましょう。

 

工期が短くなると、それだけ工事がずさんになりやすく、また作業員が過労状態になってしまう可能性があります。

こうしたことが積み重なり、事故に至ってしまいやすくなることが考えられるでしょう。

基本的に、解体工事中の事故は施主に責任はないとはいえ、施主側にも安全への責任があると考えることが大切です。

【7つの事故別】解体工事中に事故が起こらないための対策

最後に、解体工事中のよくある7つの事故それぞれについて、解体工事中に事故が起こらないための対策をお伝えしていきたいと思います。

作業員が足場から落ちる

作業員が足場から落ちる事故の場合、作業員の過労などが原因と考えられるでしょう。

このため、解体業者への見積もり依頼時に、無理なスケジュールでお願いしない、といったことが考えられます。

また、作業員が安全帯など装備することが決められているものに対し、装備なされていなかったことが原因で事故につながる可能性もあります。

こうしたミスを犯さないよう、業者選びをしっかり行うということも重要だといえます。

アスベストが飛散する

アスベストの飛散については、解体に資格が必要ということもあり、そうした資格を持ち、また実績豊富な解体業者に依頼することが重要です。

また、アスベストの有無について、施主側から資料を提出することがありますが、解体前にそうした資料をしっかり用意しておくことも重要だといえるでしょう。

アスベストについては、2006年以降に建てられた建物については原則として使用されていないと考えてよいですが、1980年代頃より前に建てられた建物には使われている可能性が高いです。

特に古い建物の解体を依頼する場合には、注意する必要があります。

外壁が倒れる

外壁が崩れる事故については、ほとんどの場合で解体業者の不注意が原因だといえるでしょう。

特に強風などが原因となることが多く、心配であれば強風の吹きやすい時期(台風の多い時期など)は避けるといったことが対策として考えられます。

その他、やはり実績のしっかりとした解体業者へ依頼することも対策となるといえます。

足場が崩れる

足場が崩れる事故についても、多くの場合は業者側のミスが原因です。

ちなみに、近年では次世代足場といって、「手すり先送り方式」など安全性に考慮した足場が主流になりつつあります。

次世代足場を採用することで、職人の落下や足場の崩壊、足場からの物の落下など防げる可能性が高くなります。

解体業者への見積もり依頼時に、足場は次世代足場を採用しているのか、採用していないのであれば次世代足場を使ってもらえるのか交渉してみるのもよいでしょう。

重機や工事車両による交通事故が起こる

重機や工事車両による交通事故については、特に狭い場所での解体工事を行う際には、近くで駐車場を借りるなど対策するとよいでしょう。

近くで駐車場を借りると、それだけ費用がかかってしまうため、業者側の判断で多少無理をしてでも敷地内に工事車両を停める判断がされることがあります。

施主側の負担になってしまいますが、安全性を求めるため、近くで駐車場を借りることを提案することが、事故の防止につながる可能性があるといえます。

隣接する住宅を壊す

隣接する住宅を壊してしまう事故については、工期が多少長くなってでも、事前に養生を行ってから工事をしてもらうことを提案するといったことが考えられます。

もちろん、工期が長くなればそれだけ費用が高くなってしまいますが、こちらも安全性を優先したい旨を伝えるとよいでしょう。

もちろん、養生をすればそれだけで万全ではないため、作業員の方には気を付けて作業して貰う必要があります。

ガスが爆発する

ガスの爆発については、解体工事前に事前にライフラインを停めているか確認してみるとよいでしょう。

この確認だけではなく、解体工事中に現場を訪れてみることで、気付けることがあるものです。

相手はプロですが、ミスは誰にでもあるもの。

また、飲み物の差し入れをすることで疲労を取ることにつながる可能性もあるでしょう。

まとめ

解体工事中の事故について、よくある事故や実際の事故事例、施主が負う可能性のある被害や、事故を起こさないための対策についてお伝えしました。

解体工事中の事故は実際に過去に起こっていて、中には痛ましい事件に発展してしまっているケースもあります。

基本的には、事故が起こったとしても施主が責任を負う必要はありませんが、業者と共に安全に工事を進める義務があると考えることが大切だといえます。

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