【完全無料】解体費用いくら?

古家の解体費用はどのくらい?古家解体ならではの注意点など解説

古家の解体を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
古家を解体する場合、一体いくらぐらいかかるかは知っておきたいところです。
本記事では、古家解体の費用相場や費用が高くなりやすいケースなどを詳しくご紹介します。古家解体の費用事例や安くする方法も併せてご紹介しますので、是非最後まで読んで参考にしてみてはいかがでしょう。

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そもそも古家とは?

そもそも古家とはどういった家を指すのでしょうか。
実は、「古家」と「中古一戸建て」の表記は明確には区分されていません
商習慣としては、建物としての資産価値がほとんどない建物を「古家」と呼び、リノベーションすれば快適に住める家を「中古一戸建て」と呼ぶことが多いです。
不動産の紹介などで「古家付き土地」といった表記がなされている場合、「中古一戸建て」として売りたいのではなく、「土地」として売りたいケースが考えられるでしょう。
更地にすると固定資産税が上がってしまいます。そのために「古家付き土地」として売り出しているのです。
実際に売却する際には解体後に引き渡しするケースや、売却時に解体費用分の値引き交渉をされるケースが多いでしょう。

古家の主な用途と選択肢

相続で古家を取得したが活用法がないといった悩みをお持ちの方も多いでしょう。
誰も住んでいない古家を所有しているだけだと固定資産税の支払いなどの出費だけがかさんでしまいます。
では、古家をどうにかして活用する方法はないのでしょうか。
ここでは、古家の主な用途と選択肢について以下の通りご紹介します。

  • リノベーションして自分で住む
  • リノベーションして賃貸に出す
  • 古家付き土地として売却する
  • 古家を解体して更地として売却する
  • 古家を解体して活用する

リノベーションして自分で住む

古家をリノベーションして自分で住むのは最もポピュラーな活用法といえるでしょう。
昔の家の良いところと現在の住宅の良いところを掛け合わせればただの古家からお洒落な古民家住宅へとリノベーション可能です。両親や祖父母が住んでいた思い入れのある家なら、尚更に愛着が沸いてくる家に仕上がるのではないでしょうか。
また、自宅を新築するよりも価格を抑えられる点もメリットといえます。

リノベーションして賃貸に出す

古家をリノベーションして賃貸に出すのも活用法としてあげられるでしょう。
古き良き日本の住宅を好む方も多くいらっしゃいます。古家の良さを生かしたリノベーションを行い、賃貸収入を得られれば固定資産税などの維持費も捻出可能です。

古家付き土地として売却する

古家付き土地として売却するのも1つの方法といえます。
更地にしてしまうと固定資産税が上がってしまう可能性があるため、古家のまま残して売却するケースはよくあるものです。
そのまま売却先が決まれば解体費用を支払う必要もありません。
但し、売却する際に解体費用分の値引き交渉などは十分に考えられるでしょう。

古家を解体して更地として売却する

古家を解体して更地として売却する方法も有効な選択肢です。
古家付き土地として売却する方法もありますが、すぐに買い手が付かない可能性も考えられます。
何年も売却できずにいると固定資産税などの維持費を払い続けることになってしまいます。解体して更地として売りに出せば、買い手も付きやすいため、おすすめの方法といえるでしょう。

古家を解体して活用する

古家を解体して別の方法に活用するのもおすすめできる方法です。
古家を解体後に新たに自宅を建てれば、土地から購入するよりも安い金額で建てられる可能性も高いでしょう。
他にも、駐車場などの需要が高い地域であれば、解体・整地して駐車場として活用する手段も有効です。
いずれにしても、古家のままで放置しておくよりも解体して活用したり、リフォームしたりといった活用法を考える方が良いでしょう。

古家の解体費用はどのくらい?

古家の活用方法をご紹介しました。
では、実際に古家を解体する場合、どのくらいの費用が掛かってくるのでしょうか。
ここでは、古家の解体費用相場についてご紹介します。

構造ごとに費用相場がある

古家の解体費用もその他の解体費用と同じく、建物の構造によって異なります。
建物の解体費用のおおよその相場は以下の通りです。

  • 木造:3~4万円/坪
  • 鉄骨造:4~6万円/坪
  • RC造:5~8万円/坪

木造<鉄骨造<RC造と、建物の壊しにくさによって金額は高くなる傾向にあります。
鉄骨造やRC造の方が木造よりも頑丈に造られています。解体工事における作業量が増加するため、解体費用が高くなってしまうのです。

例えば、50坪の建物を解体する場合で考えてみましょう。
木造であれば解体費用は150~200万円程度かかる計算です。一方、鉄骨造だと200~300万円程度、RC造となると更に解体コストがかかってしまうため250~400万円程度かかってしまうでしょう。このように建物の構造によって費用相場は異なるのです。
また、建物の工法や種類、立地条件でも解体費用は左右されます。解体を依頼する際には、現地を確認したうえで正確な見積もりを作成するようにしましょう。

地域ごとに費用相場がある

地域によって費用相場は大きく異なるケースも珍しくありません。
例えば、都市部での古家解体工事を行うケースなどでは、地方と比べると費用が高くなるケースが見受けられます。都市部の場合、地方と比べると最低賃金が高く設定されているケースが多く、その分の人件費がかさむため、解体費用も高くなりやすいのです。
また、地方であっても、過疎化が進んでいる地域の場合は、人手が足りないために費用が高くなるケースも考えられます。
解体したい物件のある地域の費用相場が高い場合、「相場の安い地域の業者に依頼すればよい」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかしながら、解体工事業者は、その解体物件所在地の都道府県知事より解体工事業者として登録もしくは建設業許可を受ける必要があります。したがって、安い地域の業者に依頼しても仕事を受けてもらえる可能性は低いでしょう。
仮に仕事を受けてくれる業者があったとしても、遠方への出張となってしまうために却って高額になるケースも考えられます。
地域によって費用相場が異なるのはやむを得ないといえるでしょう。

解体を依頼する業者によって費用が異なる

解体を依頼する業者によっても解体費用は異なるものです。
例え同じ工事内容であったとしても解体業者の得意不得意や所有している重機の状況、現場までの距離、現場から処分場までの距離などの要因で金額に差が生じるケースが考えられます。
依頼する業者によって、見積金額に大きな差が生じるケースも珍しくありません。業者によって3割程度の差が生まれたというケースもよくあります。
仕事の少ない閑散期に依頼すると金額が安くなる可能性も高いです。仕事が少ない分、業者としても利益率を下げてでも仕事を獲得する動きを取るため、値段が下がるケースも多いでしょう。
しかし、古家を解体する場合には、アスベストの有無で費用が大きく変わってきます。解体する古家にアスベストが使用されていた場合、除去費用が発生するため、解体費用が高くなってしまう可能性が高いでしょう。

古家で解体費用が高くなりやすいケース

古家の解体費用相場についてご紹介してきました。
古家の解体を検討するうえで、解体費用が高くなりやすいケースがいくつかあります。
ここでは、古家で解体費用が高くなりやすい5つのケースをご紹介します。

  • アスベストが使用されていたケース
  • 残置物があるケース
  • 地中埋設物があるケース
  • 立派な庭石や庭木があるケース
  • ひどく老朽化しているケース

アスベストが使用されていたケース

アスベストが使用されていた場合には、解体費用が高くなりやすいです。
アスベストは、耐火性や断熱性、防音性に優れているうえに価格が安いといった理由から建築材料として古くから使用されていました。
昭和50年以降はアスベスト使用量の制限がなされるようになり、平成18年にはアスベストの使用が全面禁止となっています。しかし、昭和50年以前に建てられた古家となるとアスベストが使用されているケースは十分に考えられるでしょう。
アスベストは非常に細かい繊維であるため、一度吸い込んでしまうと除去が難しく、肺がんや悪性中皮腫などの原因となってしまう可能性があります。アスベストの除去作業を行う際には、労働基準監督署や都道府県知事への届出、近隣への周知、作業員の教育や保護具の着用が義務化されているため、通常よりも高コストになってしまうのです。

残置物があるケース

残置物がある場合、解体費用が高くなりやすいでしょう。
室内に家具や家電が残っていた場合、それらの処分費用がかかってしまい解体費用が高くなってしまうのです。
解体工事の金額を安く抑えたい場合には、なるべく残置物がないように事前にリサイクル処分したり、粗大ごみに出したりしておくと良いでしょう。また、現地を確認してもらう際に、できるだけ立ち合うようにして建物内部もしっかりと確認してもらうと不確定要素を減らせるのでおすすめです。

地中埋設物があるケース

地中埋設物がある場合、解体費用が高くなりやすいと考えられます。
地中埋設物は文字通り地中に埋まっているものため、見積もり時点では分かりません。そのため、地中埋設物が出てきた場合には別途処分費用が必要となってしまい金額が高くなってしまうのです。
古家を解体した後の地中からは、浄化槽や古井戸などが出てくるケースが多くあります。
現在は下水道が整備されている地域であっても、以前使用されていた浄化槽が見つかるケースも少なくありません。
古井戸が出てきた場合、古井戸の撤去費用だけでなく、お祓いをするケースも多いです。その場合、神社の神主さんへ支払う玉串料やご祈祷料などが必要となるため、更に費用がかかってしまうでしょう。
また、古家の場合、もっと昔に建てられた建物の廃材が埋まっているケースも考えられます。以前は、法規制が緩く、建物解体後の敷地を鳴らす際に、解体で発生した廃材などを使用していたケースが多いです。
そのため、古家を解体する場合には地中埋設物が出てくるケースが多く、価格が高くなりやすいのです。

立派な庭石や庭木があるケース

古家の解体を行う場合、立派な庭石や庭木があるケースも多いでしょう。
こうしたケースの場合、庭石の撤去費用や庭木の伐根費用がかかってくるため、解体費用が高くなってしまうケースが考えられます。庭石は大きなものになると重量が1t以上に及ぶケースも珍しくありません。
クレーンで持ち上げたり、処分場へ運搬したりと重機代などが必要となるため、価格が高くなってしまうケースが考えられるでしょう。

ひどく老朽化しているケース

古家の場合、築年数が数十年経過しており、老朽化が進んでいるケースも多く見られます。
ひどく老朽化している場合、建物が倒壊してしまう危険性があるため、価格が高くなりやすいのです。
また、現在は解体工事に伴う規制も厳しくなっています。工事で出た廃材の分別が必要です。
かつては建物をミンチのように解体するミンチ解体といった工法がありましたが、現在は禁止されています。しかし、建物の老朽化が激しい場合、重機で解体するとミンチ解体になりかねないでしょう。
そうならないように、手作業で解体する必要があるため、費用がかさんでしまうケースが考えられるのです。

古家の解体費用事例

古家の価格が高くなりやすいケースをご紹介しました。
ここでは、古家の解体費用の事例を建物別にご紹介します。

  • 事例1:木造2階建・延床面積35坪の解体費用
  • 事例2:鉄骨造3階建・延床面積60坪の建物解体費用
  • 事例3:RC造2階建・延床面積50坪の建物解体費用
  • 事例4:木造2階建て・延床面積60坪のアパートの建物解体費用

事例1:木造2階建・延床面積35坪の解体費用

木造2階建・延床面積35坪の古家解体費用事例を見てみましょう。
このケースでは、建物本体の解体価格は約125万となり、坪単価は約3.5万円となりました。しかし、屋根瓦にアスベスト含有のコロニアルが使用されていたため、アスベスト建材処分費用として7万円が追加となり割高になったようです。
また、この他にもブロック塀の解体費用10万円、シート養生などの仮設費用12万円などから費用総額としては約150万円という結果になっています。

事例2:鉄骨造3階建・延床面積60坪の建物解体費用

鉄骨造3階建・延床面積60坪の古家解体費用事例を見てみましょう。
このケースでは建物本体の解体価格は約300万円、坪単価は約5万円という結果でした。
本物件では、延床面積60坪と広めの物件であったため割安となったようです。一方、立派な庭石や植木の撤去費用として約20万円、アスベスト建材処分費用として約5万円、仮設費用などから総額は約345万円という結果になっています。

事例3:RC造2階建・延床面積50坪の建物解体費用

RC造2階建・延床面積50坪の古家解体費用事例を見てみましょう。
このケースでは、建物本体の解体価格は約430万円、坪単価約8.6万円と相場よりも割高となりました。
割高になった要因としては、古家特有のアスベスト建材が使用されていたため、アスベスト建材処分費用が掛かったのがあげられるでしょう。
また、井戸の撤去費用約6万円、庭石・庭木の撤去費用約17万円、仮設費用などがかかっており、総額約490万円となっています。

事例4:木造2階建・延床面積60坪のアパートの建物解体費用

木造2階建・延床面積60坪のアパートの解体費用事例を見てみましょう。
アパートなどの賃貸物件を解体する際、賃借人に支払う立ち退き料が必要となるケースがあり、建物解体費用も同じ構造の建物と比べても高くなりやすいです。
本ケースの場合、建物本体の解体価格は約190万円、坪単価約3.2万円となりました。
古家ではあったものの建物の構造がしっかりしていたため、重機による解体が可能であったため、割安となったようです。しかし、アスベスト建材が使用によるアスベスト除去費用約20万円、仮設費用約15万円などがかかったため、総額は約240万円となっています。

古家の解体費用を安くする方法

古家の解体費用が高くなりやすいケースや古家の解体費用事例をご紹介しました。
では、古家を解体する場合、どのような方法を取ると安く抑えられるのでしょうか。
ここでは、古家の解体費用を安くする方法を以下の通りご紹介します。

  • 自分でできることは自分でやっておく
  • 補助金を活用する
  • 相見積もりを取る

自分でできることは自分でやっておく

自分でできることは自分でやっておくと費用を抑えやすくなるでしょう。
解体工事を行い際に、建物の中に家具や家電などの残置物があると残置物の撤去費用が必要となります。
事前に処分できるものを処分しておけば、これらの撤去費用を抑えられるのです。家具や家電であれば、まだ使用できるものも多いでしょう。フリマアプリで売却したり、リサイクルショップに買い取ってもらったりすると費用が抑えられるうえに、ちょっとしたお小遣い稼ぎにもなります。
また、庭木なども同様に事前に処分しておくと作業がスムーズになり、解体費用を抑えることにつながるでしょう。

補助金を活用する

自治体の行っている補助金制度を活用すると費用を抑えられる可能性が高いです。
現在、空き家問題は深刻な社会問題といえるでしょう。また、古家の場合は耐震上の問題もあります。こうした問題から空き家の解体費用に対する補助金制度や耐震立て替え工事費用の一部助成制度が利用できるケースが考えられます。
例えば、東京都葛飾区では木造住宅の耐震促進事業として改修設計・耐震改修・建替え・除却(解体)にかかる費用の一部を助成する制度が利用可能です。
このように自治体によって補助金制度が利用できるケースがあります。全ての自治体において補助金がある訳ではありませんが、解体を検討する際には、事前に確認しておくことをおすすめします。

相見積もりを取る

複数の業者から相見積もりを取るのは解体費用を安くする方法として最も一般的でしょう。
解体工事の見積もりは各業者によって異なるものです。同じ工事内容であったとしても業者によって解体の工法や重機の所有状況などから違いが生じる可能性が考えられます。
また、複数業者で相見積もりを取ることを伝えておくと、仕事を受注したい業者はできる限り低い価格で見積もりを出してくる可能性が高いでしょう。
また、ある程度業者を絞り込んだら実際に現地調査を依頼し、対応を見てみるのもおすすめです。良い解体業者であれば、費用を安く抑えるポイントなどを教えてくれる可能性もあり、悪徳業者を見破るのにも役立てられます。

まとめ

本記事では、古家解体費用についてご紹介しました。
古家解体の費用相場や費用が高くなりやすいケース、古家解体費用の事例、費用を安く抑える方法などが理解できたことでしょう。
古家を解体する場合、アスベストなどが使用されていると解体費用も高くなりやすいです。そのため、自分でできることを自分でする、補助金制度を利用するといった価格を抑える工夫も大切になります。
古家の解体を検討する際には、本記事を参考にしておくと業者との話もスムーズに進められるでしょう。本記事が皆様の役に立てられれば幸いです。

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