新築時に花壇を設けたけど、駐車スペースが必要になり、花壇を撤去したいといった方もいらっしゃるでしょう。
こうしたケースで、花壇を撤去するのにはどのくらいの費用が必要になるのでしょうか。
本記事では、花壇の撤去について費用相場をお伝えするとともに、花壇以外の庭木やフェンス、ブロック塀などの撤去費用や、DIYで花壇を撤去する方法などお伝えしていきます。
花壇の撤去を検討されている方は、ぜひ本記事の内容を参考になさってください。
花壇の撤去費用
花壇の撤去費用は、依頼する業者や花壇の広さ、材質などにもよりますが概ね4~15万円程度です。
花壇の撤去には機材を持ち込む必要があり、また撤去後は廃材を運搬する必要があることから、業者の拠点から現地までの距離が近い方が、安く依頼できる可能性が高いといえます。
その他、花壇の内容は、以下のような項目で金額が変わります。
- 花壇の種類
- 花壇の大きさ
- 土や草木の処分
それぞれ解説します。
花壇の種類
一口に花壇といってもさまざまな種類があります。
ご自分でレンガを組み合わせたり、柵を設けたりして花壇にしているケースもあるでしょう。
こうした花壇であればわざわざ解体業者を使わなくても、自分で解体できることがほとんどです。
一方、専門業者に外構工事をしてもらって作った花壇の場合、コンクリートブロックやレンガ、モルタルなどで施工されていて、こうした花壇の場合は自分で解体することが難しいはずです。
また、同じコンクリートブロックであっても、強度を増すために中に鉄筋を配しているようなケースがあり、こうしたケースでは撤去に手間がかかることから見積もりが高くなってしまうことがあります。
花壇の大きさ
花壇の大きさも見積もりの額を左右します。
ちょっとした花壇スペース程度であれば、大した費用はかかりませんが、大きなガーデニングスペースとして施工されているようなケースでは、撤去費用も高くなってしまいます。
具体的には、撤去するのに必要な重機や人員、日数などで見積もりが前後すると考えるとよいでしょう。
また、大きな花壇になると花壇撤去後の廃材を搬出費用も高くなってしまいます。
廃材を運ぶダンプカーが大きくなったり、複数台必要になったりすれば、それだけ見積もりにプラスとなるのです。
土や草木の処分
花壇の撤去では、花壇内にある土や草木も処分しなければなりません。
大規模なガーデニングスペースで、花壇の中に大きな木が植えられているようなケースでは、抜根のための作業が必要になります。
なお、花壇の土や草木が少量で、自分で処分できるのであれば処分しておくとよいでしょう。
これら、土や草木の搬出まで依頼すると、見積もりが高くなります。
もちろん、手間は省けるため、予算とご自分のスケジュールを見ながら判断することが大切です。
花壇以外の外構撤去費用相場
花壇の撤去を検討されている方の中には、花壇だけでなく外構内の他の部分の撤去を検討している方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、外構内の撤去工事について、以下3つの費用相場をお伝えしていきたいと思います。
- 庭木の撤去費用
- フェンスの撤去費用
- ブロック塀の撤去費用
以下、それぞれ解説していきます。
庭木の撤去費用相場
まずは庭木の撤去費用。
庭木のサイズや根がどのくらい張っているかで重機を使用するかどうかを判断しなければなりません。
状況によって変動しますが、庭木のサイズごとに、概ね以下のような費用がかかると考えるとよいでしょう。
- 3m未満の庭木:3,000~5,000円程度
- 3~5m程度の庭木:1万円程度
- 5m以上の庭木:2万円以上
上記は木の伐採のみの作業であり、更地にする場合に必要な抜根が必要な場合には、追加で費用が発生します。
抜根の費用相場は幹回りの大きさで変わり、概ね以下の通りです。
- ~30cm:5,000円~1万円
- 31~50cm:1万円~3万円
- 51cm~:3万円以上
ちなみに、庭木を伐採して、その後特に使用用途がないのであれば抜根までしなくてもよいといえますが、その場合以下のようなデメリットが生じる点に注意が必要です。
- シロアリが発生する可能性がある
- ハチが巣を作る可能性がある
- 木が成長する可能性がある
そこまで可能性が高いわけではありませんが、ハチが発生してしまっては、別途駆除費用が必要になりますし、シロアリが発生すると家の構造に大きな被害が及ぶ可能性があります。
すぐに使う必要がなくとも、庭木の撤去をするのであれば抜根までセットと考えておくのがおすすめです。
フェンスの撤去費用相場
花壇の撤去と併せてフェンスの撤去を検討することもあるでしょう。
フェンスの撤去費用相場は、フェンスの材質や施工範囲にもよりますが、概ね3万円~20万円程度です。
フェンスの撤去で気を付けなければならないのが、隣地との境界部分に合っている場合のフェンスの所有権の問題です。
自分の敷地内にフェンスが建っている場合であれば問題ありませんが、相手側の敷地にまたがっているようなケースでは、撤去工事前に隣地の所有者の方とよく話し合っておくことが大切だといえます。
フェンスの撤去費用相場については、以下記事で詳しく解説しています。
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ブロック塀の撤去費用相場
花壇の撤去と併せてブロック塀の撤去を検討する場合、その費用相場は1㎡あたり5,000円~1万円程度です。
こちらも、フェンスと同様所有権の問題に注意が必要です。
なお、倒壊の可能性のあるフェンスの撤去に対しては、自治体から補助金が得られる可能性があるため、事前に調べておくとよいでしょう。
自治体に直接確認するのもよいですが、地元の解体業者に補助金についてアドバイスを貰うのも一つの方法です。
ブロック塀の補助金については以下記事で解説しています。
>>内部リンク(ブロック塀撤去補助金)
花壇を撤去した後の土地はどのように活用できる?
花壇の撤去を検討されている方の中には、撤去後に具体的にどのように活用していくのか、決まっている人もいればそうでない人もいるでしょう。
ここでは、花壇撤去後のおすすめの活用法についてご紹介していきます。
庭にする
花壇撤去後に活用法について特に決まっていない場合は、そのまま庭にしておくのもおすすめです。
庭にしておけば、いざ何らかの方法で活用したいと思ったときにすぐに実行に移せますし、お子様がいる家庭であればそのまま遊び場として使うことができます。
広い庭があれば家全体をゆったりと広く感じさせてくれるという効果があります。
ただし、コンクリートで埋めるなどしない限り、草が生えてきてしまうため、定期的に草取りしなくてはならない点に注意が必要です。
倉庫を置く
花壇を撤去した後のスペースに倉庫やガレージを置くことを検討してもよいでしょう。
アウトドアの趣味がある方やバイクに乗っている方など、スペースを有効活用できます。
駐車場にする
花壇を撤去した後のスペースで、ある程度の広さを確保できる場合には、駐車場を作るのもおすすめです。
なお、土のままだと、雨の日に車から降りると靴が濡れてしまうといった問題があることから、砂利やコンクリート、アスファルトを施工するのがおすすめです。
コンクリートを施工するのであれば、自動車の重みでコンクリートが破損してしまわないよう、中に鉄筋を配する必要があります。
ただし、全面コンクリートにすると数十万円費用がかかってしまうこともあるため、入り口部分とタイヤの部分のみコンクリートにして、それ以外の場所は砂利にするなどすると費用を安く抑えることが可能です。
その他、必要に応じてカーポートを設置したり、シャッターを設置したりといったことも検討できます。
花壇を撤去する流れ
実際に花壇を撤去するとなった場合、どのような流れで作業が進むのでしょうか。
ここでは、DIYで花壇を撤去するケースと、業者に依頼するケースに分けて解説していきます。
DIYで花壇を撤去するケース
花壇の規模が比較的小さい場合には、自分で撤去することも検討できます。
DIYで花壇を撤去するのに必要な道具
DIYで花壇を撤去するのに最低限必要なものとして、以下のようなものが挙げられます。
- ハンマー
- 革手袋
- 土のう袋
まず、レンガやコンクリートを撤去するのにハンマーが必要になるでしょう。
なお、ハンマーでレンガやコンクリートを破砕する際には、タガネがあると便利です。
撤去工事中に手をケガしてしまわないよう、革手袋を装着するのと、花壇の撤去を進める中で出てきた土や草木などは土のう袋に入れていきます。
撤去したレンガやコンクリートの処分
撤去したレンガやコンクリートについては、一般ごみでは捨てることができないたえ、専門の業者に廃棄をお願いすることになります。
不用品回収業者や解体業者など、産業廃棄物収集運搬の許可を受けた業者に依頼するようにしましょう。
DIYできれいに撤去するのは難しい
実際に自分で撤去してみると実感する方が多いと思いますが、ハンマーを使ってDIYでレンガやコンクリートを撤去するのは大変な作業です。
また、プロがやるようにきれいに撤去することはできないでしょう。
撤去作業中は配管類の破損に注意
花壇の撤去作業を自分で進めるにあたり、注意しておきたいのが配管類の取り扱いです。
花壇の中に配管が通っているようなケースでは、撤去作業中に誤ってこれらを破損してしまわないよう十分注意しなければなりません。
このように、DIYでの花壇撤去工事には課題が多いため、慣れていない方は解体業者に依頼することをおすすめします。
解体業者に依頼するケース
解体業者に依頼した場合、業者は以下のような専門的な工具を使って解体作業を進めていきます。
- 電動ハンマー
- ディスクグラインダー
- ダイヤモンドカッター
このため、DIYで撤去するのと比べて非常にきれいな仕上がりにしてくれるでしょう。
なお、具体的な作業の流れは以下のようなものです。
- 養生する
- レンガやブロックを解体する
- 撤去部分をモルタルで補修する
- 廃材を運搬する
養生する
まずは花壇以外の部分に傷をつけてしまわないよう、養生作業を行います。
レンガやブロックを解体する
養生作業が済んだらレンガやブロックの解体を進めます。
なお、通常電動ハンマーで解体作業を進めていきますが、撤去範囲が狭い場合はDIYで使うことのある石頭ハンマーやタガネで作業を進めることも。
ハンマーでレンガやブロックを破砕した後は、ディスクグラインダーやダイヤモンドカッターではつり作業を進めます。
撤去部分をモルタルで補修する
レンガやブロックを撤去した後は、撤去部分をモルタルで補修していきます。
なお、DIYで作業した場合も、自分で撤去した後、モルタルでの補修のみ解体業者に依頼するといったことも可能です。
とはいえ、どうせ解体業者に依頼するのであれば、最初から撤去をお願いしたほうが手間も少ないでしょう。
廃材を運搬する
撤去したレンガやブロックは産業廃棄物として処分します。
通常、解体業者が産業廃棄物を処分する資格を持っており、廃材の運搬まで行ってくれます。
花壇の撤去をできるだけ安くする方法
花壇の撤去費用についてお伝えしましたが、花壇の撤去をできるだけ安くするにはどのような方法があるのでしょうか?
ここでは、以下2つの方法をご紹介します。
- 土や草木は自分で処分しておく
- 相見積もりを取る
土や草木は自分で処分しておく
花壇を撤去した後に出てくる土や草木の処分については、解体業者に依頼してもよいですが、レンガやコンクリートの処分とは違う方法で処分する必要があることから、別途費用が必要になります。
特に比較的小規模な花壇の場合で、自分で簡単に搬出できる場合には、先に処分しておくのがおすすめです。
相見積もりを取る
花壇の撤去を解体業者に依頼する際に、少しでも費用を安くしようと思えば、相見積もりを取るようにしましょう。
同じ工事内容であっても、依頼する解体業者によって費用が異なります。
場合によっては、相見積もりを取っていることを伝え、他社の金額を伝えることで値引き交渉に応じてくれるケースもあります。
特に、本記事でお伝えしたような、花壇以外にもフェンスやブロック塀など他の外構部分を撤去するようなケースでは、金額が大きくなることが予想されるため、こうした工夫を取り入れることをおすすめします。
まとめ
花壇の撤去費用についてお伝えしました。
花壇の撤去工事は、小規模な花壇であれば自分でも撤去できると思う方もいらっしゃるでしょう。
実際に、自分で花壇を撤去することも不可能ではありませんが、仕上がりがきれいにならなかったり、レンガやコンクリートを処分するのに結局業者に依頼しなくてはならなかったりといった問題があります。
できれば、花壇の撤去工事は規模に関わらずDIYではなく解体業者に依頼するのがおすすめです。
その際、少しでも安く仕事を依頼できるよう、相見積もりを取ることが大切だといえます。
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